硫黄島からの手紙:12月27日(水曜日)21:55~ TOHO CINEMAS川崎4
仕事も押せ押せで、30日からのスペイン旅行の用意もでんでんできていないのに......出発前にこれだけは観ておかなくてはならないと、2部作の完結編観て参りました(爆)
太平洋戦争が遠い昔のものになりつつあるとき、せめてもの戒めの楔として広く人々の目に触れさせるという目的には、残虐性を売りにするよりも当時の日本とアメリカの国力の差を明確に表したドキュメンタリーちっくなこの2部作がそうとう適ったものになっているのではないかと思います。
渡辺謙さんがちょっとあざとい感じでしたが、日系アメリカ人の方が本を書いているようなので、こんなもんではないか......というよりは、結構いけてるんじゃないかとさえ思うのですがいかがでしょうか?
硫黄島の闘いに従軍した欧米へ渡航経験のある2人の軍人、栗林忠道陸軍中将(アメリカ&カナダ)にしても、西竹一陸軍中佐(ヨーロッパ&ロスアンジェルス)にしても、国際情勢に詳しく日本が欧米列強に勝てるとは決して思っていなかったのだろうけれど......それでも戦わざるを得なかった日本人の決死の覚悟が「父親たちの星条旗」に描かれていた脳天気なまでのアメリカ兵のお気楽なピクニックにでも行くような様子に比べると、悲壮感が漂うばかりで途中からとっても辛かったです。
翻って考えると、その必死さ故に、圧倒的な戦力の違いをものともせず、5日で陥落するというアメリカサイドの安易な予測を、遥かに超える36日間にもおよぶ激戦を戦い抜き、アメリカ軍の第3・第4・第5海兵師団はこの戦いで受けた痛手のために沖縄戦には参加できなかったというほど、現実に日本本土への攻撃を先延ばしにできたのだと思います。
もののサイトによると「表現がちょっと温すぎるのではないか」というご指摘もあったようですが......この映画の裏にある戦争の残酷さは、想像力を働かせれば充分察するに余りあるものだと思うのですが、もしも想像できないのであれば、映画を批判するよりはそんな自分の異常さを鑑みたほうがいいのではないかと思われた次第です。
日本軍:20,933名中 20,129名(軍属82名含)戦死。捕虜200名
陸軍(総兵力 13,586名)
海軍(総兵力 7,347名)
アメリカ軍:61,000名中 6,821名戦死、21,865名戦傷
硫黄島派遣軍(総兵力 61,000名)
ほぼ3万にもおよぶ硫黄島戦での戦死者の方々に、深く哀悼の意を表します。
▼フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
・硫黄島
・硫黄島の戦い
仕事も押せ押せで、30日からのスペイン旅行の用意もでんでんできていないのに......出発前にこれだけは観ておかなくてはならないと、2部作の完結編観て参りました(爆)
太平洋戦争が遠い昔のものになりつつあるとき、せめてもの戒めの楔として広く人々の目に触れさせるという目的には、残虐性を売りにするよりも当時の日本とアメリカの国力の差を明確に表したドキュメンタリーちっくなこの2部作がそうとう適ったものになっているのではないかと思います。
渡辺謙さんがちょっとあざとい感じでしたが、日系アメリカ人の方が本を書いているようなので、こんなもんではないか......というよりは、結構いけてるんじゃないかとさえ思うのですがいかがでしょうか?
硫黄島の闘いに従軍した欧米へ渡航経験のある2人の軍人、栗林忠道陸軍中将(アメリカ&カナダ)にしても、西竹一陸軍中佐(ヨーロッパ&ロスアンジェルス)にしても、国際情勢に詳しく日本が欧米列強に勝てるとは決して思っていなかったのだろうけれど......それでも戦わざるを得なかった日本人の決死の覚悟が「父親たちの星条旗」に描かれていた脳天気なまでのアメリカ兵のお気楽なピクニックにでも行くような様子に比べると、悲壮感が漂うばかりで途中からとっても辛かったです。
翻って考えると、その必死さ故に、圧倒的な戦力の違いをものともせず、5日で陥落するというアメリカサイドの安易な予測を、遥かに超える36日間にもおよぶ激戦を戦い抜き、アメリカ軍の第3・第4・第5海兵師団はこの戦いで受けた痛手のために沖縄戦には参加できなかったというほど、現実に日本本土への攻撃を先延ばしにできたのだと思います。
もののサイトによると「表現がちょっと温すぎるのではないか」というご指摘もあったようですが......この映画の裏にある戦争の残酷さは、想像力を働かせれば充分察するに余りあるものだと思うのですが、もしも想像できないのであれば、映画を批判するよりはそんな自分の異常さを鑑みたほうがいいのではないかと思われた次第です。
日本軍:20,933名中 20,129名(軍属82名含)戦死。捕虜200名
陸軍(総兵力 13,586名)
海軍(総兵力 7,347名)
アメリカ軍:61,000名中 6,821名戦死、21,865名戦傷
硫黄島派遣軍(総兵力 61,000名)
ほぼ3万にもおよぶ硫黄島戦での戦死者の方々に、深く哀悼の意を表します。
▼フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
・硫黄島
・硫黄島の戦い