METライブビューイング「プッチーニ《つばめ》」:2月3日(火曜日)18:40~ 東劇
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一等初めに支配人のゲルプくんが幕前に現れて。
「主演のアンジェラ・ゲオルギューがひどい風邪をひいていますが、観客の皆様を失望させたくないので、この公演に出演することを決めました。どうぞ、私とともに彼女のために祈ってください」
という意味のことをアナウンスしたときには、

あぁ......3200円棒に振ってしまった

っと失望のずんどこに落とされてしまったような気がしていたのですが......

幕が上がって、ゲオルギューが歌いだしたのを聴いて、想像していた状況よりさほど悪くは思えなかったので、全編を安心して観ることができました。

ただし、小間使いリゼット役のリゼット・オロペザちゃん(METの新人育成プログラムから出てきた生え抜きらしい)が、素晴らしすぎて声量・声質・ルックス・演技ともどもともども、軽~くアンジェラ・ゲオルギューを超えていて、完全に一番目立っていましたね~ 
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そして、お相手ルッジェーロ役のロベルト・アラーニャ......Penguinは知らなかったんですが、なんでも実際にアンジェラ・ゲオルギューの夫だということで......超ラブラブちっくな演技には......やり過ぎ感まで漂っていたような気がします。

歌がこれまた、ぽえまープルニエ役のマリウス・ブレンチウくんのほうがなんだか声が出ているように思えたのは、Penguinだけでしょうか?

まあ、夫婦なんだし、アンジェラ・ゲオルギューが風邪っぴきってことは、旦那のロベルト・アラーニャも風邪っぴきだというのはアリなわけで......

夫婦そろって調子悪かったのかな~

ホスト役のルネ・フレミングちゃんが、「この演目はなぜかあまり演じられることがなく......」云々と話しておられましたが、Penguinも不思議に思いました。

なんといっても基本的にお洒落だし、センスもいいし嘘臭くない。

通常、オペラというとだいたい、恋に生き恋に死んじゃう......みたいな女性が多く描かれていますが、こういう竹を割ったようなさっぱりした正確の「女」のプロのヒロインが1人ぐらいいてもいいんじゃないかな~っと思うんですけど.....いかが?


Opera! Opera! Opera!
LA RONDINE (Sat Mtn, Jan 10, 2009)
【DATA】
演  目 :「つばめ」  LA RONDINE
上 演 日 :2009年1月10日
上映時間:2時間15分
休  憩 :1回(20分)
台  本 :ジュゼッペ・アダーミ
作  曲 :ジャコモ・プッチーニ
初  演 :1917年3月27日 カジノ劇場(モンテ・カルロ)
指  揮 :マルコ・アルミリアート
演  出 :ニコラス・ジョエル
衣  装 :フランカ・スカルシャピノ
出  演 :マグダ;アンジェラ・ゲオルギュー
       ルッジェーロ・ラストゥーク;ロベルト・アラーニャ
       プルニエ;マリウス・ブレンチウ
       リゼット;リゼット・オロペザ
       ランバルド;サミュエル・レイミー
       イヴェット;モニカ・ユーナス
       ビアンカ;アリソン・ケンブリッジ
       スージー;エリザベス・デション
       ゴバン;トニー・スティーヴンソン
       クレビヨン;デヴィッド・クロフォード
       ペリショウ;デヴィッド・ウォン
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--あらすじ--
第1幕 パリにあるマグダのサロン
この家の女主人マグダはパリの銀行家ランバルドの愛人で、毎日友人達とカードや洒落た会話で悠々自適の生活を楽しんでいる。
サロンの中心人物でもある詩人プルニエは今日も恋愛論を語り、ピアノの弾き語りで新作の詩「ドレッタの夢」を歌い始めるが最後を歌いあぐねている。そこでマグダが後を引き受け、「ドレッダの“美しい夢”」を歌いお客たちは魅了される。
そこへ銀行家のランバルドが現れ、真珠の首飾りを愛人のマグダにプレゼントする。女友達らは羨むけれど、マグダはそんな贈り物よりも純粋だった昔の恋に想いを馳せる。ロマンティストのプルニエはマグダの気持ちを察して、女性たちの手相を見はじめる。そして「マグダは恋に落ちて、つばめのように海をわたっていくでしょう。しかし恋は終わり、再びつばめが戻るように、あなたもこの地に戻ってくるでしょう」と告げる。
そんななか、銀行家ランバルドの友人の息子ルッジェーロがランバルドに会いに来る。マグダはこのルッジェーロに強く惹かれる。女友達らは、彼にパリの夜を楽しむにはどこに行くべきかを話し合い、街に繰り出していく。
一方リゼットは詩人プルニエに誘われ、マグダのドレスを無断で借用し出かけていく。2人が去ったあと、プルニエの占いに刺激されているマグダは、新しい恋への衝動を抑えられず、何を思いついたのか、小間使いリゼットの服を借りて変装し、浮き立つ心を抱いて出かけていく。


第2幕 ブリエの舞踏会場
舞踏会場は大勢の人々で華やいでいるが、ルッジェーロだけは取り巻く女たちには目もくれず、ひとりテーブルに座っている。
変装してやって来たマグダは、生来の美貌でたちまち羨望のまととなり、男たちに囲まれる。マグダはルッジェーロの連れをよそおい彼の横に座り、ポーレットと名乗り、男たちを振り切る手段だったと嘘をつく。マグダの変装が見破れないまま、ルッジェーロとマグダは恋に落ちていく。
詩人プルニエとマグダの小間使のリゼットも舞踏会場にやって来るが、マグダの目くばせで事情を察したプルニエは、銀行家ランバルの姿を見つけ、リゼットとルッジェーロに踊りをすすめてその場から連れ出す。ランバルドは「一緒に帰ろう」と彼女を誘うが、マグダは「恋をしてしまったので帰れない」と答える。ランバルドは「後悔しないように」と言って去っていく。

第3幕 リヴィエラの別荘
マグダとルッジェーロはリヴィエラの別荘で2人だけの生活を送っているが、ルッジェーロは生活費に困り父親にはお金の無心の手紙を書き、母親にはマグダとの結婚の承諾を求める手紙を出したことを語る。
マグダの心は喜びと、不安と、銀行家ランバトルの愛人であったことを隠していることへの自責の念で揺れ動く。そこへ詩人プルニエと小間使いリゼットが訪れる。
リゼットは歌手の夢を諦め、マグダの小間使いに戻りたいと話す。詩人のプルニエはランバルトがマグダを許し、受け入れる気持でいることを伝え去っていく。
ちょうど母親からの結婚の許しを得たルッジェーロが喜んで駆け込んで来るが、その手紙に「あなたの選んだ清らかで立派な女性なら間違いはないでしょう」と書かれているのを読んだマグダは、観念してルッジェーロに自分の身の上を告白し、彼にふさわしい女性でないことを告げる。
嘆くルッジェーロを残し、「今が別れの時」と言い、真実の愛をあきらめて、パリの享楽の生活へ戻ってゆく。